出血性黄体

緊急性が高い
-やや厳しい

卵胞が破れて卵子が卵巣から放出されると、黄体が形成されます。妊娠が成立しなければ、黄体は約10日後に消滅します。
卵子が放出される期間に卵巣からの血管が破れたり、黄体が正しく縫合されなかったりすると、血の塊が形成され、出血性の内容物を含む嚢胞が生じることがあります。
一般的に、下腹部または骨盤領域に非常に激しい急性の痛みが現れます。場合によっては、吐き気、嘔吐、頻脈、低血圧を伴うこともあります。また、性器出血が現れることもありますが、必ずしもそうなるとは限りません。重症の場合は、出血性ショックを引き起こすこともあります。
診断は経膣超音波検査によって行われ、出血性黄体を確認し、その大きさや位置、腹腔内の血液の有無を調べます。 ヘモグロビン値、凝固状態、妊娠の有無を調べるために血液検査が必要となります。
ほとんどの場合、黄体は排卵後10~12日で消滅し、その出血性の内容物は自然に吸収されます。 ヘモグロビン値が著しく低下するような大量出血がある場合、あるいは腹部の痛みが非常に強い場合には、出血を制御し腹腔内に溜まった血液を吸引するために外科的介入が必要となる場合があります。患者の状態が許せば、通常は腹腔鏡手術によって介入が行われます。

参考文献
  1. Hemorrhagic corpus luteum: Clinical management update. Medvediev MV, Malvasi A, Gustapane S, Tinelli A. Turk J Obstet Gynecol. 2020 Dec;17(4):300-309. doi:10.4274/tjod.galenos.2020.40359. Epub 2020 Dec 10 
  2. Identifying corpus luteum rupture as the culprit for haemoperitoneum. Pulappadi VP,Manchanda S, Sk P, Hari S. Br J Radiol. 2021 Jan 1;94(1117):20200383. doi:10.1259/bjr.20200383. Epub 2020 Aug 26
著者
先生 Josep Estadella
著作権
© TeckelMedical 2026

症状

    下腹部の痛み


    めまい


    吐き気


    意識消失


    失神しそうな感覚